B3、M1の4月頃から意識するのがよいと思います。夏休みに開催されるインターンシップ参加のために、「エントリーシート」を書いてみたり、先輩やOB/OGに話を聴いたりすることを契機として、自己理解および仕事理解を深めていくことが必要です。
インターンシップは、就業体験を伴うものであり、基本的に学部3年、修士1年の夏休みに多くの学生が参加しています。指導教官、キャリア支援室とも相談して、研究、授業の妨げにならないように計画的に検討してください。「タイプ3」の汎用的能力・専門活用型インターンシップは5日以上のプログラムであり、就業体験が必須であり、「自身の能力の見極め」が目的の一つであり、職場社員からの指導やフィードバックが受けられるものとなっています。
就活の準備としての業界研究セミナーや座談会などが学内で開催されます。これらのイベントには東大のOBやOGが参加することが多く、先輩の生の声を聴くこともできますので有効に活用してください。この時点ではあまり絞り込むことなく、幅広く情報を集めるほうが良いと思います(興味、関係のある業界をサーベイする)。学外のイベントも多くありますが、東大生を対象とした学内のイベントだけでも十分に情報が得られるはずです。また、研究室やサークルのOB,OGの話は非常に有効ですので積極的にアプローチしてください。本格的な会社説明会の開始までに大まかな方向性を決めておくことが重要です。
自由応募のサイトは各社HPで年明け早々に準備が始まります。自由応募の形でしか受け付けない企業や、企業セミナーに出席しないとエントリーできない企業もありますので、HPで調べて下さい。通常は、ホームページからエントリーし、その後企業からの連絡に沿って就活を進めます。東京大学の場合は、多くの企業が学校推薦の形式をとっていますので、これらの情報は各専攻/学科の就職担当教員にお尋ねください。学校推薦のプロセスについては各専攻/学科ごとに決められています。3月には、学内の企業説明会が開催され、OB,OGが登壇される場合が多いので、気になる点を質問したり相談したりして、ご自身の進路を決める参考にして下さい。学校推薦では、就職担当教員からの「推薦状」が必要となります。また就活の各ステップでは自分が行きたい企業の優先順位を決めて進めることをお勧めします。途中で変更しても構わないのでその時点での順位を決めておくとスムースに行動できるはずです。(説明会や面接の時期は最新の情報を確認してください。)
自分が行きたい企業で学校推薦の募集があれば学校推薦を利用することをお勧めします。選考が優先的に進められたり、結果が早く伝えられたりしますので効率的に進めることができます。ただし、学校推薦は内定したら基本的に辞退はできないので、第一希望の就職先で活用してください。一方、自由応募については学校推薦がない企業を受ける場合や学校推薦のバックアップとして活用します。また、公務員を志望する場合、合格が決まるのは7月以降になる場合が多いので、自由応募で受けておくことも必要かもしれません。
A企業
- 前に踏み出す力(アクション)
- 考え抜く力(シンキング)
- チームで働く力(チームワーク)
B企業
- 夢の実現に向けて遮二無二努力できる人
- 自発的・積極的に行動し、プロセスを大事に出来る人
- 柔軟な思考・発想で物事に取り組める人
- 互いに違いを認め合い個性を尊重できる人
C企業
- 製品の先にビジネスを書ける人
- 良い意味で「野心」のある人
- スピードをもって「行動」できる人
D企業
- 専門性(学んだベース、勉強の仕方)
- 社会人基礎力(実行力、課題発見・解決力、信頼関係構築力など)
- 基礎学力(読み・書き・算数・基本ITスキルなど)
学部卒や修士卒では、多くの場合、大学での研究テーマそのものを仕事として扱うことはほとんどないと思います。大学での研究テーマと直接関係があるかどうかについてはあまり気にしないほうが良いですし、そこにこだわりすぎると選択の幅が狭くなってしまいます。自己PRにおいて重要なのは、自分の専門領域や研究で何を身に付けたのか、どのようにチャレンジし何を学んだのか、などです。学生時代に身に付けたスキルや知識、研究課題に対して工夫した点、失敗や成功から気づいた点や学んだ点、などを棚卸しておくとよいでしょう。
博士課程の場合は修士課程と異なり、専門性や研究テーマが重視される場合が多くなります。基本的には、企業が求めている専門性および技術と本人のそれらがマッチすることが必要とされます。企業側は高い技術力および専門性を持ったスペシャリストを求めています。さらに、博士課程の場合は、深い専門性に加え、技術に対しての幅広い知識、コミュニケーション力、指導力なども求められることが多いです。従って、研究だけでなく学会などで幅広く活躍するなど専門の幅を広げたり、自分の研究と企業の研究の接点をよく考えたりしておくことが必要です。
ポイントは志望動機と自分の研究について的確に伝えられるかということです。
志望動機については一番目にその業界をなぜ希望するか、二番目になぜその企業を希望するかを論理的にまとめておくことです。そのためにはホームページ等で業界や企業の情報をよく調べた上で、その企業に入りたいという強い意志や情熱が伝わるようにすることが必要です。自分の研究テーマについては、面接官を意識して、背景、目的、実験内容、結果・考察、今後の方針を簡潔に分かり易くに伝えることが重要です。結果については必ずしも良い結果が出ている必要はありません。失敗したり、途中結果だったりしても、その原因に対する考察をもとに今後のステップを伝えることが大切です。不安でしたら、事前に摸擬面接を受けることをお勧めします。また、全般的なポイントとして一般論の説明ではなく、具体例や自分のエピソードをもとに説明するようにしましょう。面接の目的は「人物評価」の側面が大きいということを認識してください。
- 日本語がビジネスで使えること(N1レベル)
- 数年以上は日本で勤務すること