理工連携キャリア支援室設立のご案内

　平成２２年度、東京大学大学院工学系研究科・工学部の共通組織として、「工学キャリア支援オフィス」を設置致しました。
　設置の背景には、学生の多様化と社会の変化に伴い、学生や大学院生等の就職や進学等の進路について多面的な支援が求められていることがあります。

　学部卒業および修士修了の就職活動においては、旧来の学科推薦から学生の自由応募による形式への移行が進みつつある一方、最近企業によっては自由応募形式から学科推薦に戻すケースが見られるなど、就職活動の混乱が深刻化しています。就職支援をビジネスとする企業の影響も無視できない状況にあり、大学としての主体性を維持するための体制強化が急務となっております。工学系のスケールを活かして、就職活動の在り方や優秀な人材の活用について企業等と連携して適正化をはかることが求められています。

　平成24年4月より東京大学理学系研究科・理学部と協力し、理工連携キャリア支援室として学生支援を行うことになりました。

　進路相談や就職支援について共通支援体制を整備することは、理工系での人材育成や教育活動の成果をより効果的に社会に還元するものであり、学生へのサービス向上という観点から取り組むべきものと考えています。さらに博士課程大学院生やポスドクに対する支援、海外への進学、留学生に対する就職支援など新たなニーズに対しても、支援体制を順次整えていくことは有効であります。

　理工連携キャリア支援室は、理工系の研究科・学部に在籍する学生等の進路決定について、学生、教職員、企業等に対して総合的に支援を行うことを目的としております。
　今後の拠点活動の発展に御指導とご鞭撻を賜りたいと考えております。